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マテリアリティ

ガリレイグループのマテリアリティ

ガリレイグループは、「食といのちの未来を拓く」というパーパスと「4つのありたい姿」の実現に向けて、マテリアリティ(重要課題)を特定しました。
これらの課題解決を通して社会や生活者の皆さまへ様々な新しい価値を提供し続けます。

4つのありたい姿 提供価値とマテリアリティ
おいしさの
未来を拓く
【提供価値】おいしさの喜びと感動をアップデート
■マテリアリティ
①生活者のくらしを向上
すべての人に健康と福祉を
ゆたかさの
未来を拓く
【提供価値】食のライフラインを支え、ゆたかな暮らしへ
■マテリアリティ
②フードロスの低減
③持続可能なサプライチェーンの実現
つくる責任つかう責任 産業と技術革新の基盤をつくろう
いのちの
未来を拓く
【提供価値】地球上すべてのいのちをいきいきと健康的に
■マテリアリティ
④健康的な生活への支援
⑤脱炭素社会の実現
すべての人に健康と福祉を すべての人に健康と福祉を
しあわせの
未来を拓く
【提供価値】世界中一人ひとりのしあわせに貢献
■マテリアリティ
⑥地域社会との共生
⑦人材の育成
⑧多様な人材の活躍
産業と技術革新の基盤をつくろう 働きがいも経済成長も ジェンダー平等を実現しよう

マテリアリティに関する具体的な取り組み、指標・目標等の詳細はこちらのPDFをご覧ください。

※1マテリアリティ「持続可能なサプライチェーンの実現」は、2024年9月24日の取締役会において、2030年度グループ目標・KPIを見直しました。

※2マテリアリティ「健康的な生活への支援」は、2024年9月24日の取締役会において、メディカル・ヘルスケアに貢献する製品、システム、サービスの対象範囲を拡張し、2030年度グループ目標を見直しました。

※3マテリアリティ「脱炭素社会の実現」は、2024年9月24日の取締役会において、グリーン冷媒への転換の新たな2029年度グループ目標を追加しました。

※4マテリアリティ「地域社会の共生」は、2024年9月24日の取締役会において、2030年度グループ目標を100件/年から200件/年に上方修正しました。

※5マテリアリティ「多様な人材の活躍」は、2024年9月24日の取締役会において、海外グループ会社の現地社員の管理職比率の集計方法を見直し、2030年度グループ目標を見直しました。

※6マテリアリティ「多様な人材の活躍」は、2024年9月24日の取締役会において、時間外労働平均時間の2025年度グループ目標を20時間から15時間に上方修正しました。

提供価値 マテリアリティ 関連する機会とリスク
おいしさの喜びと感動を
アップデート
①生活者のくらしを向上 機 会
  • 外部連携による価値共創
  • 技術革新によるスペシャリティの創出
  • 変化の先読みによる競争優位の確立
  • デジタル、ディスラプションによる事業基盤改革の推進
リスク
  • 投資を怠ることによる機会損失や競争力の低下
  • 強固な参入障壁を構築できないことによる多数の競合企業の出現
食のライフラインを支え
ゆたかな暮らしへ
②フードロスの低減 機 会
  • 食品ロス関連の法規制、ルール強化
  • 冷凍・解凍技術の発展
  • 途上国のコールドチェーン構築のニーズ増
リスク
  • 食品ロス規制等への対応遅延による事業機会損失
③持続可能なサプライチェーンの実現 機 会
  • 資源循環や環境に配慮した製品開発による事業機会の創出
  • お客様の満足度向上によるブランドへの信頼獲得
  • サプライチェーンの最適化等による新しい価値の創造
リスク
  • サプライチェーン上の品質問題発生による部品調達不全、製品回収
  • サプライチェーンにおける社会・環境問題への対応遅れによる部品調達不全、企業価値毀損
  • 自然災害やパンデミック、特定地域の輸出規制への対応の遅れによるサプライチェーンの断絶
地球上すべてのいのちを
いきいきと健康的に
④健康的な生活への支援 機 会
  • 再生医療技術の発展
  • 健康課題の深刻化、多様化による食生活習慣の見直し
  • 完全調理済冷凍食品の伸長
  • 途上国の医療・介護分野のコールドチェーン構築のニーズ増
リスク
  • メディカル、ヘルスケア分野における競争激化
⑤脱炭素社会の実現 機 会
  • 環境・脱炭素関連の法規制・ルール強化
  • 環境性能の高い製品へのニーズ増
  • ネットゼロに向けた取り組みの推進、お客様との協業
  • ブランド信頼獲得
リスク
  • 気候変動への対応遅れによる企業価値毀損
  • 温室効果ガス規制等の対応遅延による事業機会喪失
世界中の一人ひとりの
しあわせに貢献
⑥地域社会との共生 機 会
  • 社員のモチベーション向上や人材育成につながる
  • 若年層に広まるESG志向との方向性の一致、人材獲得の機会拡大
  • 食べる喜びやスポーツの楽しさの提供による企業レピュテーションの向上
  • 外部連携による事業機会の創出
リスク
  • 企業市民として地域社会に認められない場合は、企業ブランドを大きく毀損
  • 地域社会に配慮した活動が不十分な場合、企業イメージが低下し優秀な人材獲得の機会喪失
⑦人材の育成 機 会
  • 定着率向上、技術の確実な継承により確固たる技術力を維持できる
  • コールドチェーンを支える人材の輩出による企業レピュテーションの向上
リスク
  • 人材の育成不足による企業競争力の低下
  • 離職率の上昇による企業レピュテーションの低下
  • グローバルな人材を確保できず、海外での競争力を失う
⑧多様な人材の活躍 機 会
  • 働きがいの向上による会社の成長
  • イノベーションが起きやすい環境づくり
  • 様々なバックグラウンドを持つ人材の獲得、登用ルートの増加
  • 社員が心身ともに健康な状態になることで、仕事へのモチベーションが向上し、生産性が向上する
リスク
  • 人材獲得競争の激化によるコスト上昇や多様な人材の獲得が進まない場合の企業レピュテーションの低下

2019年11月に発表した「ガリレイグループSDGs宣言」は、マテリアリティとしてアップデートしました。

マテリアリティの特定

社会課題に対してガリレイグループとして取り組むべき課題を明確にするため、2023年9月にマテリアリティを特定しました。また、中長期的に取り組んでいく具体的な取り組みおよび指標・目標を設定しました。
マテリアリティへの取り組みを通じて、ガリレイグループは持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値の向上の両立を目指していきます。

マテリアリティ特定のプロセス

Step1 マテリアリティ候補の洗い出し
企業理念、パーパスを踏まえつつ、SDGsやGRIスタンダードなどの国際基準を参考に、事業を通じて解決していきたい社会課題の抽出を行いました。バリューチェーンごとの責任者などでプロジェクトチームを立ち上げ、ディスカッションを行い、約80個のマテリアリティ候補を洗い出しました。
Step2 重要度評価の実施
企業課題からみた重要度、社会課題へのインパクト、ステークホルダーの期待の3軸から重要度評価を行い、マテリアリティ候補の中から重要度の高いもの24個に絞りました。
Step3 妥当性の評価
社外取締役や外部有識者との対話を実施し、外部からの視点を取り入れ、妥当性の評価を行いました。その結果、さらに事業、社会に影響の大きいものを再検討し、最終的にマテリアリティ候補を8つに整理しました。
Step4 マテリアリティの特定、指標・目標の設定
取締役会の決議を経て、8つのマテリアリティを特定しました。
また、中長期的に取り組んでいく具体的な取り組みおよび指標・目標を設定しました。
特定したマテリアリティの重要度評価
特定したマテリアリティの重要度評価

マテリアリティと企業価値の向上

マテリアリティと企業価値の向上

外部有識者コメント

マテリアリティの妥当性について外部の視点も交えて検証を行うため、2名の有識者の方にヒアリングを実施し、いただいた意見を踏まえてマテリアリティを特定しています。

國部克彦先生の画像
國部 克彦 先生

神戸大学大学院 経営学研究科教授 博士
(経営学)

本来、マテリアリティは“会社のため”ではなく、“社会課題解決のために何をするべきなのか“を見るべきものです。“社会にとっての重要性”と、“ステークホルダーの期待”という二軸で重要度を評価しないといけません。意見交換を重ね、今回特定されたマテリアリティは、社会課題へのアプローチの視点が盛り込まれ評価できます。

今後の期待として今回特定したマテリアリティに対して、社会課題のフォーカスをさらに絞って、具体な事象に対して、どのようにアプローチして問題解決していくのか、更に検討を重ねてブラッシュアップすることで、マテリアリティがより実質化されると考えます。社会課題解決を通して新しい社会価値が創造されることを期待しています。

國部克彦先生の画像
高岡 大造 先生

大阪電気通信大学 名誉教授 博士
(工学)

マテリアリティは企業理念、パーパスから抽出されており、これは非常に重要であり、良い方向性です。今回特定されたマテリアリティの中では、「生活者のくらしを向上」にて示されたおいしさの喜びをアップデートする取り組みは、ガリレイグループの独自性が発揮されており、とてもユニークです。

2021年より環境ビジョン「Dramatic Future 2050」を掲げられ、重要課題として特定されている「脱炭素社会の実現」は、既に実効性のあるKPIを定めた取り組みを全社で推進されており、形骸化しない工夫がなされています。今後は、「環境性能が高い製品の開発・提供」の取り組みを加速させ、省エネルギー・省資源の製品・サービスの開発により一層注力されることで、更なる企業価値が向上すると考えます。また、今回のマテリアリティの特定により、ガリレイグループ全体のサステナビリティへの取り組みが加速され、SDGsへの貢献や投資家からのより高い評価など、大きな成果につながることを期待します。

マテリアリティの妥当性評価

2023年9月、外部有識者2名をガリレイ本社にお招きし、サステナビリティ経営推進への取り組みの現状と目標に対する評価と今後に向けたアドバイスを伺いました。

開催日 2023年9月26日(火)
場所 フクシマガリレイ株式会社 本社ビル
出席者

【有識者】

  • 神戸大学大学院 経営学研究科教授 博士(経営学)
    國部 克彦 氏
  • 大阪電気通信大学 名誉教授 博士(工学)
    高岡 大造 氏

【フクシマガリレイ出席者】

  • 代表取締役 社長執行役員
    福島 豪
  • 取締役 上級執行役員
    日野 達雄
  • 社外取締役(監査等委員)
    吉年 慶一、梨岡 英理子

※出席者の肩書、役職は2023年9月末時点